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雄一老見聞録 |
| 第十一回 『ベンチ その四』 |
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| 約20年ぐらい前子供の卓球教室のお手伝いを始めました。翌月に公式戦がありました。ベンチにはいるについて一つだけ絶対に守って欲しいと言われました。 「勝った試合に対しては気になるところを大いに注意しても良いし、場合によっては叱っても良い、が負けた時は一切何も言ってはいけない、これだけは守って欲しい」との事。 ベンチの大人が、悔しいより負けた本人の方がより悔しいのだから、傷に塩を擦り込むような事をしてはいけないと言われました。 今だにこの戒めだけは守っています。負けた子供の気持ちになれば、励ます以外の言葉はありません。 負けた試合には、「よく頑張った!明日から頑張ろうなー」と頭を撫でて、ベンチを後にします。負けた試合の反省は、その子が聞いてくるまではこちらからは一切何も言いません。勝った試合には、その試合中に気になった事を反省点として、話します。 負けた試合でも、質問してきたら、その試合の流れを話し合ながら、こちらから質問して子供にしゃべらせます。しゃべらせているうちに自然に本人が結論を出すケースが多いです。子供には負けた原因は分かっているが、確認をしたかったのでしょう。また、子供同士で話し合っていることもあるようです。その場合結構的をついた話をし合っているようです。 大人のいろんな色の入った色眼鏡で見るよりは子供同士の方が正しい見方なのかもしれません。 長い間ベンチコーチをしてきました。よくよく反省してみますと私のアドバイスが良くて勝てたのは、ちょっとしかなかったのではと思います。ほんの数%の様です。ほっとけば、楽勝しているのに、よけいな一言をいったばかりに、2-0で楽勝の試合をセットオールの大苦戦にさせたり、負ける原因をつくってしまったり、今思い出しても冷や汗だらーーり....です。 ベンチでのアドバイスに対しての私の考え方を変えてくれた試合があります。 現在関西の大学で頑張っている女の子が、中学2年生の時(カデット)大阪国際オープンと名付けられた大会に出場したときに、私としましては最高のベンチコーチをしたな!!と自画自賛しています。と、同時にベンチは何をすべきかを、彼女は私に自覚させてくれました。 子供からベンチコーチは、如何にあるべきかを教わったのは次の様なベンチでの会話からです。 数年前大阪の「国際オープン」と銘打った大会の女子カデットの3回戦か、4回戦だったと思います。彼女はその後、そのとき対戦した選手とは後に大阪の卓球名門女子高校で一緒に頑張っていたと記憶しています。 一セット目苦戦しながら、やっと勝って帰って来ました。 私 「結構強いなー」 彼女 「うん、よう打ちよるわー」 私 「そやなー」 彼女 「2セット目しんどいな!!どうしよう?」 私 「お前どう思う?」 彼女 「打ち合いはおなじくらいと思うので...」 私 「うん、それで...」すると突然 彼女 「あのなー、長いサーブと、短いサーブとどっちが効いている思う??」 私 「お前はどう思う」 彼女 「短い方が効いていると思う」 私 「俺もそう思う」 彼女 「よっしゃーー」 2セット目、9本でとって意気揚々と帰って来ました。 彼女 「短いサーブはよう効いたわ、したら長いサーブまで効きだしたわ!」 私 「次に当たった時は、短いサーブは効かんと思っとけよ」 彼女 「そやろーなー、考えとくわーー」 この続きは、次回にさせていただきます。 お詫び、
雄一老(yuu@Pingpongfan.net) |
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