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| ◆アメリカ卓球協会 (USATT) 関係資料 | 2000/08/27 |
1. アメリカ卓球協会の現状 ・ アメリカ卓球協会(USATT)を頂点として,各州の卓球クラブが配下に所属ある. ・ 全米での大きな大会は次の3種類である. 1) US Open Table Tennis Championships (アメリカ在住以外からも参加可能) 7月上旬 2) National Championships (アメリカ市民のみしか参加できない) 11月中旬 3) North American Teams Open Table Tennis Championships (アメリカ在住以外からも参加可能・地方クラブが開催) 11月下旬 ・ 各州でも盛んに種々の試合を開催している. ・ 全米,および各州の試合において,共通のレイティングシステム(Rating System)を導入している.(英国では,全国レベルと各地域,各市レベルの3種類のレイティングがある) 1) 各州の試合では,各人のレイティングに基づき選手を十数種類程度の技術レベルのグループに分割し,そのグループ内でシングル,ダブルスの試合を開催する.ただし,自分より上位のレイティングのグループ試合には参加できるが,逆は不可能.同時に,年齢別,男女別の試合も開催されている場合がある. 2) レイティングは1試合ごとに評価され,全試合が終了した時点でレイティング値が変更される. 3) 各州での試合結果によるレイティングは全米で通用する.各人のレイティングはweb(インターネットホームページ),および,USATT発刊の雑誌で発表される. 4) 全米クラスの試合でも上記のレイティングが採用され,各州の試合と同様な形式で開催される. ・ レイティングの計算方法は次のとおり (詳細は別資料参照) 1) 各試合での勝敗により,レイティング表から相手選手と自分のレイティングを変更する. 2) 全試合終了時に,自分のレイティングが50以下の増減がある場合には,レイティングの変更を行わない.50-75の増減がある場合には,レイティング表に基づく変更値を採用する.75以上の増減がある場合には特別な式を用いていレイティングを変更する. 3) レイティングを持っていない選手(Unrated Player)には,レイティングをその全試合の勝敗選手のレイティングから決定する別の式がある.同時に,その式の確信度も計算する. 4) 全試合の途中で,レイティングを持っていない選手と対戦したレイティングを持っている選手は,1)の計算を再度行う. 5) 全試合終了後,各選手のレイティング結果をアメリカ卓球協会に連絡する. なお,レイティングの計算式は,マサチューセッツ州の卓球連盟クラブMITに所属しているMr. David Marcusが考案した. ・ 全米クラスの試合では,プロ選手の試合と一般選手の試合が同時開催され,一般選手にはプロ選手の試合を無料で観戦できる. ・ アメリカでは,公平性と情報開示,即時性(利便性追求)を基本にして,あらゆる物事を考えている印象を受けた.公平性は,試合組み合わせをレイティングのみに基づいて行うことに表れている.情報開示は,インターネットホームページや雑誌によるレイティング値の即時公開,計算式の公開,審判のレベルを評価する情報の公開,コーチの技術レベルを評価する情報の公開に表れている.利便性や即時性は,コンピュータを使っての試合組み合わせ,即時の経過発表,インターネットを駆使しての全米の卓球クラブ情報の表示,代表者への連絡,コーチ名の表示,卓球協会理事の表示,各理事への連絡先の表示,インターネットホームページによる試合申し込みと支払いが可能,開会式や閉会式の廃止に表れている.なお,逆に,各試合では,タイムスケジュールは一応決められているが,各人の裁量により変更される柔軟性もある. 2. アメリカでの卓球に関する印象 【USオープン会場】 ・ 試合会場が見本市会場(コンベンションセンター)のため,2階席がない.そのため,観客は選手と同じ階で試合を観戦でき,選手と観客が一体化する.ただし,コンベンションセンターの床は硬くプレーには良くない. ・ 一般選手の試合とともにプロ選手の試合も同時に見られるので,大変参考になり,卓球により興味が出る. ・ 会場近くのホテルが主催者の努力により安く泊まることができる. ・ 一般選手の試合会場は卓球台の周りにフェンスがあり,そのフェンスの外側に長椅子が置いてある.そのため,一般選手のプレーの側まで行って応援ができる. 【一般の試合とUSオープン】 ・ 開会式がないので,リラックスでき時間短縮ができる. ・ 一般選手の試合結果がすぐにコンピュータで処理され,対戦結果が印刷結果の表で見られる. ・ 自分の知人だけを応援する観客がいないので大変良い.ラリーが続く試合やファインプレーなどには敵味方の差別なく応援できる.鳴り物や全員応援がないので良い. ・ アメリカでは誰とでも気軽に話ができるので,卓球でも同じで,試合後に自分が応援していない一般選手と試合内容について気軽に話ができる. ・ 良い成績を残した(優勝した)一般選手が試合途中でもトロフィーを持ってこれるので,その選手と試合内容について話が気軽にできる. ・ ほとんどの試合が賞金制度を採用していた.大きな試合になればなるほど賞金も多額となり,参加者も遠くから来て参加人数が多くなった. ・ レイティングは試合参加者にとって励みになる.試合数を増やすことができるし,レベル別に試合ができるので,楽しく試合ができる.また,自分より上級者の人にチャレンジができる. ・ 夏であればクーラー,冬であればヒーターの使える会場の方が試合がしやすい.日本では結構これが重要と考えられていないので,体調の崩しやすい人は参加できないこともある. ・ レイティングシステムなので,男女平等のプレーとなる.男女の区別がないのは一部には問題があるかもしれないが,試合の幅が広がる可能性もある.もちろん,男女別の試合もある. ・ 試合に参加する場合のユニフォーム制限がないので,気楽だった.服装が自由であれば気軽に試合に参加できる.また,雰囲気も柔らかくなり,リラックスできる. ・ 試合の案内や申し込みはインターネット上でできたので便利であった. ・ 2ヶ月に1度の割合で,USATTのメンバーには卓球の雑誌が送付されてきた.その雑誌に試合結果や今後の試合スケジュール,試合申し込み情報,レイティング結果が掲載されているので,非常に便利であった.ちなみに,USATTのメンバー会員の料金は雑誌込みで,1年間25ドルであった. 【その他の個人的な意見】 ・ 卓球台の白枠の撤廃. ・ 卓球の英語をTable TennisからTable Ballに変更する. 3. アメリカでのシステムを日本に導入する際の問題点 ・ レイティングシステムを導入する範囲 (全国レベル,地方レベル) ・ レイティングによる試合と従来型の試合との共存 ・ レイティングを与える方法 (新規レイティングの方法),および,その計算式 ・ レイティングを採用する試合と採用しない試合との区別 ・ レイティングの公開方法 ・ 情報の一本化 (インターネットホームページの一本化) ・ 情報の公開 (インターネットホームページでの情報公開) ・ インターネットホームページによる試合の公開,申し込み,支払方法 ・ 試合におけるコンピュータの活用 ・ プロ選手の試合と一般選手の試合との同時開催の可能性 ・ ユニフォームや試合形式 (開会式や閉会式) の柔軟化の可能性 ・ 一般選手の試合での賞金制度の可能性 以上 130 |
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